犬の飼い主様になる場合
犬の登録について
飼い犬が生後91日を経過すると、飼い主様は狂犬病の予防接種を受けさせたうえで市区町村へ届け出をすることが法律で義務付けられています。
登録後に交付される「鑑札」と「狂犬病予防注射済票」は犬の首輪に付けておきましょう。特に、「鑑札」は犬が逃亡したり、迷子になったりしたときの手掛かりともなるので重要です。紛失してしまった場合は、再交付が必要となります。
堺市に在住される飼い主様の場合、当院にて堺市への登録手続きを代行しますので、院内で登録が可能です。他の市町村にお住まいの方は別途ご相談ください。引越しで登録を管理している自治体が変わった場合は、届け出が必要です。
また、犬が亡くなった場合も登録を抹消するために届け出をしましょう。
犬を飼うにあたって必要なこと
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1ワクチン・フィラリア症予防
病気を予防するために、フィラリア症予防とワクチン接種をおすすめします。
特に、狂犬病ワクチンの接種は、毎年1回受けることを法律によって義務付けられています。 -
2爪切り、肛門腺絞り
飼い主さまや動物自身のケガを防止するのためにも、月に一回程度、爪切りが必要な場合があります。また、肛門腺絞りが必要な場合もあります。
飼い主様が自宅で行うのが難しい場合は、無理せずに当院にお任せください。 -
3ダブルリードをおすすめします
通常の首輪では、激しい動きをした際に外れてしまい、迷子になったり交通事故にあったりする可能性があります。
首輪とハーネス、両方をつける「ダブルリード」をおすすめします。 -
4ノミ・マダニ予防
ノミやマダニは皮膚炎をおこすだけでなく病気を媒介することもあります。近年、マダニが媒介する感染症で人間に重大な被害を及ぼす「SFTS」(重症熱性血小板減少症候群)が話題となっています。寄生を未然に防ぐため予防薬(駆虫薬)を投与することをおすすめしています。
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5健康診断
犬の成長スピードは速く、7歳を過ぎるとシニア期になります。シニア犬だけでなく、年に一度程度の健康診断をすべての愛犬におすすめします。
また、異変に気づいたら早めに当院にご連絡ください。 -
6多頭飼いする場合
複数の犬を飼うときは、一匹ずつ時期をずらして迎え入れましょう。まず、1匹目を迎え入れて1~2ヶ月様子を見てから2匹目を家に入れてください。先住犬がいる場合も、新しい犬の健康状態を確認してから引き合わせましょう。
毎年1回は血液検査・ペットドックをおすすめしています。
血液検査キャンペーン・おすすめの時期
フィラリア症予防の投薬開始に伴うフィラリア抗原検査(血液検査)を受けられる方を対象に健診促進の目的を兼ね、残った血液を用いて、一般的な血液検査を受けていただくのをおすすめしています。一度の採血で行える為、通常より費用をおさえています。
シニア期を迎えたワンちゃんの健診にも結果に基づき、ご説明させていただきフードの相談にも応じて居ります。
検査結果は郵送も可能です。(通常は20分ほどで結果をお渡し可能です。)
ペットドック
人間と同じように、動物達も肝臓疾患・腎臓疾患・内分泌疾患・心臓疾患などにかかります。
しかし動物達は言葉で自分の症状を伝えることができません。そのため、私たち人間がわかるほどの症状が現れたときには、病気が進行していることがほとんどです。
そんな病気でも、早期に発見して治療を行えば治ることがあります。治ることがなくても進行を遅らせたり、苦痛を減らしてあげることができる場合もあります。
ペットドックでは、複数の検査を同時に行うので、多くの病気の早期発見に繋がります。
また、病気の進行具合を判断して、今後の方針を決めることができます。
更には、健康なときのデータを毎年更新することで今後の病気の発見がより早期に可能となります。
このような理由から、ぜひ年に一回はペットドックを受診してください。
主な検査内容
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問診
現在の体質や病歴、食餌の内容などをお聞きいたします。
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身体検査
視診・触診・聴診などで、全身をチェックします。
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尿検査
腎臓病・糖尿病・肝臓病・膀胱炎などを調べます。
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便検査
寄生虫の有無、腸内細菌や炎症、出血などを調べます。
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血液一般検査
貧血、炎症、血小板の異常などを調べます。
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血液化学検査
血液中の化学物質の数値から、肝臓病、腎臓病、糖尿病、内分泌疾患などの病気を見つけます。
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レントゲン検査
胸部と腹部を撮影し、肺、心臓、肝臓、腎臓などの臓器の形や大きさの異常や腫瘍の有無などを調べます。
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超音波検査
臓器内部の構造や、動きなどを調べます。
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その他
基礎疾患がある場合、必要な検査をご提案させていただきます。
当院が勧める犬の飼い方
犬種によって屋外、室内など適する環境が変わってきます。メリット、デメリットはそれぞれありますが、屋外で飼育する際には定期的な外部寄生虫対策が必須になるとともに、小さな変化に気付きにくいことがありますので、コミュニケーションを密にとることも重要になってきます。
室内で飼う場合は、咬まれたり食べられたりしては困るものをあらかじめしまっておきましょう。人間の薬や一部の食べ物、化粧品などを口に含むと、中毒症状を起こすことがありますので、注意してください。また、犬を入れたくない部屋やスペースには、鍵をかけたり仕切りを設けたりしておきましょう。
犬のケアの方法やしつけなどについてもご相談に応じます。お気軽にお尋ねください。
猫の飼い主様になる場合
猫を飼うにあたって必要なこと
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1ワクチン・検査予防
病気を予防するためにワクチン接種を受けることをおすすめします。
- 新しい猫を迎え入れる事になった際
- 災害時のそなえ
- 外の猫を迎え入れる時
※ FIV/FeLV(猫のエイズ・白血病)の検査
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2室内飼いをおすすめします
屋外での飼育は、病気の感染や交通事故などの危険が多いです。可能な限り室内で飼うことをおすすめします。外の景色を見たり、高いところにのぼったりできるよう、キャットタワーなどを置いてあげましょう。
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3爪切り、肛門腺絞り
ケガの予防のためにも、1ヶ月に1回程度は爪切りをしましょう。また、肛門腺絞りが必要なケースもあります。
飼い主様が自宅で行うのが難しい場合は、無理せず当院にお任せください。 -
4健康診断
年に一度程度の健康診断をおすすめします。
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5多頭飼いする場合
複数の猫を飼うときは、一匹ずつ時期をずらして迎え入れましょう。まず1匹目を迎え入れて1~2ヶ月様子を見てから、2匹目を家に入れてください。先住猫がいる場合は、新しい猫の健康状態を確認してから引き合わせましょう。
当院が勧める猫の飼い方
猫を屋外で放し飼いをする方もいらっしゃいますが、交通事故や感染病予防のために室内飼いをおすすめしております。
環境を整えれば、室内でも快適に過ごせます。外が見えるよう窓際に台を設置する、キャットタワーを置く、人目から隠れられるスペースを用意するなどの工夫をしてあげましょう。
子猫は特に好奇心旺盛で、部屋の中で走り回ったり、色々なところによじ登ったりします。傷つけたり汚したりしてはいけないものは片付け、倒れやすいものはしっかりと固定しておきましょう。