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オウム病


オウム病 お聞きになったことはありますか?
鳥類に感染する 鳥クラミジア症 、この病原体がヒトに感染するとオウム病と呼ばれます。
 
 鳥クラミジア症は人獣共通感染症(ヒトをはじめとする哺乳類、爬虫類、両生類等でも確認されてい ます)です。ヒトのオウム病は届出伝染病ですが、鳥クラミジア症は届出伝染病ではありませんので
正確な発生率は不明ですが、飼い鳥の診療ではオカメインコ、セキセイインコ、ラブバード類 の
小型インコ類(特に幼鳥)にみられる疾患ですが、最近は清浄化されやや減ってきているようです。

鳥クラミジア症とは・・・
 症状:    さまざまです。膨羽、沈うつ、食欲不振、体重減少や、障害されている器官によって、
         眼(流涙や結膜炎)、呼吸器症状(くしゃみ、鼻汁、咳 など)、消化器症状(下痢 など)
         肝臓の障害から緑から黄緑色をした尿酸を排泄することもあります。
         

 感染様式: 病原体は糞尿、鼻汁、涙液、唾液、呼吸器分泌物などに定期的あるいは断続的に
         排泄されます。
         感染鳥の糞便が乾燥して飛沫したもの、呼吸器・眼からの分泌物を吸入または摂取
         することで起こります。
         巣内で感染親鳥が、幼鳥に餌を与える際にも起こります。
          幼鳥期に感染しても発症しなかった鳥はキャリアとなり、クラミジアは肝臓や脾臓に
         潜み断続的に排泄され、ストレスによって大量に排泄されることもあり、感染源と
         なります
  
        
 診断:    遺伝子検査によるクラミジアDNAの検出です。数日分の便を集めて検査材料にします。

 鳥さんに限らず動物と一緒に暮らすということは、感染症等様々な心配もあるところではありますが、
飼育環境の清掃に務め、定期的に適切な方法で検査を受けてもらうことで良好な関係が保てます。
 我が家も、新しい鳥さんをお迎えする際には先住鳥の健康を守る目的で最低でも2週間以上の
隔離期間を設けて、数種のウイルス感染症と前述のクラミジア症の検査を行い結果を確認してから
接触させるようにしています。我が家にも子供がいますので私を含めてヒトの健康を守る面からも
徹底したいところです。

 以外に知られていないことですが、鳥さんの平均的な寿命。
驚かれる方も多いのですが長く寄り添ってくれるものなんですよ。大型鳥になると数十年、
小型から中型でも10年以上(なかには20年の長寿も)だったりします。 長いお付き合い、
鳥さんとヒトの健康のため検査等も活用されていただけると嬉しいです。

4月に迎えたオカメインコのチコリちゃん。(体を上下逆さまにしてみると野菜の
チコリにそっくりです)。オカメインコはインコという名前で呼ばれますが、オウムです。
上手に写真を撮れず 今回は見送り。 次回の更新時に掲載します♪ 梅本 千聡

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